第12報 リポタンパク質の測定法

現在リポタンパク質の測定法として一般的に下記4種類あります。

【補足】

1の超遠心法は1検体測定するのに5時間から10時間位かかりますので研究のために使われているだけなので実質検査室で測定できません。研究用ですがリポタンパク質を目視することができません。

2のポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動(PAGE)法は泳動の写真に示すように、肉眼でVLDL、IDL、 LDL、 sdLDL(sLDL)、HDLが確認できます。第8報の図と合わせてご確認ください(参照文献:厚生省・日本医師会編、高脂血症診療のてびき1991年)。

3のアガロースゲル電気泳動(AGE)法は、粒子の荷電の大小で preβ、β、γ分画と呼ばれています。便宜的にそれぞれpreβ分画=VLDL、β分画=LDL、γ分画=HDL分画と呼ばれていますが、粒子径の順番でないので原法の趙遠心分離法のVLDL、IDL、 LDL、 sdLDL(sLDL)、HDLの呼称は使えません。利用法として強いして上げればⅢ型でβとプレβ間がブロードベータ(分離できない)ことの確認のみになる(1970年のWHO型の論文よる)。

4の高速液体クロマト(HPLC)法による測定は、検体にコレステロール測定試薬を混和して最終的にコレステロールのみを測定しており、その使用目的にも「血清中のコレステロール分画の測定」と明記されており、実質リポタンパク質の測定法でないので(㈱東ソ 体外診断用医薬品の使用説明書より)のでここでは取り上げないことする。

以上により実質リポタンパク質の代謝やLDLの酸化を論ずる場合は2のポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動(PAGE)法を使用する必要があります。
第1報から第11報までの記述は全てリポタンパク質の代謝で説明しました。それは脂質の代謝はリポタンパク粒子を介してのみ行われているからです。

ここで健常成人のポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動(PAGE)法の健常成人の写真を紹介します。

ディスク電気泳動(PAGE)法の泳動図に出る、VLDL、IDL、 LDL, sdLDL,、 HDLは図のように肉眼でそれらを確認できます。

参考文献1:
Nhemias Muniz : Measureement of Plasuma Lipoproteins by
Electrophoresis on Polyacrylamide Gel ; CLIN.CHEM.
23/10.1826-1838(177)

参考文献2:
厚生省・日本医師会編、高脂血症診療のてびき1991年)

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