第22報 Ⅲ型脂質異常症で解かる
LDLコレステロール低くても心筋梗塞が起こる謎 1

Ⅲ型脂質異常症の患者は若くして動脈硬化・心筋梗塞を起こすことが多いとされており、厚労省の指定難病336になっています。

この濃度図は第14報で紹介したWHO型のⅢ型と言われる患者の(総コレステロ-ルが229mg/dL, 中性脂肪が249mg/dL) の濃度図(黄色)です。上記濃度図で黒い実線だけの濃度図が健常者の濃度波形です。 2019年久保田らが日本体質医学会誌に報告したPAGE法による「改変WHO分類法」のアルゴリズム(下記参考文献参照、本ホームぺージ第14,15報)でIDLの出現が10%以上ありかつLDL,sdLDLの縦軸の目盛りであるpxcel ODが0.1以下と少ないのが特徴と具体的に定められており判定を間違うお恐れが無くなった。

参考文献 : 久保田 亮、井上郁夫、小倉正恒、小泉智三、藤井 隆、野田光彦: 心筋梗塞発症体質と膵炎発症体質患者における脂質異常症例に対しポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動法を用いた新病態分類法(改変WHO分類法)の試み、日本体質医学会誌、Vol.81, No.1、2019

結果としてⅢ型脂質異常症はLDLコレステロールが高いから心筋梗塞が起こるのではなく、一寸解り難いが易酸化LDL粒子が酸化されてそれがマクロファージにより動脈内皮細胞に運びこまれた結果血管が詰まり心筋梗塞などが発生したことは明かです(第5報参照) (LDLコレステロールは酸化されていません)。
LDLコレステロールが低くても動脈硬化による心筋梗塞が起こっている例です。

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