第22報 Ⅲ型脂質異常症で解かる LDLコレステロール低くても心筋梗塞が起こる謎 1

1970年公表されたWHOのⅢ型脂質異常症の判定基準は総コレステロールがほぼ増加し、中性性脂肪が常に増加し、乳ビ(白濁)があり、総コレステロール/中性脂肪>0.3~2であると記載されている。そしてポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動 (PAGE)法で通常のLDLの位置にバンドが見当たらないのが特徴(これだけで推定95%正確な診断になる)と記載されている。

Ⅲ型脂質異常症の患者は若くして動脈硬化・心筋梗塞を起こすことが多いとされており、厚労省の指定難病336になっています。

この濃度図は第14報で紹介したWHO型のⅢ型と言われる患者(総コレステロールが229mg/dL, 中性脂肪が249mg/dL)の濃度図(黄色)です。上記濃度図で黒い実線だけの濃度図が健常者の濃度波形です。

この濃度図においてⅢ型のLDLは健常者より低いのが特徴です。
Ⅲ型脂質異状症は濃度図においてLDLは健常者より十分低いのが特徴で若くして心筋梗塞にかかりやすいと言われ厚労省の指定難病336に指定されており、LDLコレステロールが低くても心筋梗塞になる例です。

従って一般に言われているようにLDLコレステロールが悪玉ということは違和感があります。

第23報末尾の御注意参照。