
第22報、第23報を見た方々から 「なぜLDLコレステロールがないまたは低い患者に動脈硬化や心筋梗塞が起こっているのですか?」と言う質問が寄せられました。
現在LDLコレステロールが悪玉という概念が一般化しており、現役のお医者様からもそう説明されているので、どう答えたら良いか迷ってしまいます。正に迷信化しています。
これは地動説を説いたガリレオの心境に行き当たりました。「それでも地球は廻っている」ガリレオの言葉が回答ですが、本件についての回答は簡単でありません。何故なら100%間違いで無いからです。それは心筋梗塞を発症した患者の冠動脈を解剖して詳しく調べた結果、出て来たのは酸化したLDL粒子の塊リ(これをラークと言う)だったからです。 この酸化したLDL粒子はマロファージの中にあり冠動脈の内皮細胞に溜まり膨れ上がり血流を止めたため心筋梗塞が発生したことが解っています。
この酸化したLDL粒子の塊リを説明するのにLDLコレステロールと言う言葉を使ったためLDLコレステロールが悪玉になってしまったのです。正確にはコレステロールが酸化されたのでは無くコレステロールを詰め込んだLDL粒子が酸化され前述のマロファージにより冠動脈内皮細胞に運びこまれたのです(第8報参照)。
LDL粒子が酸化されることは既に本ホームページの第3報にお示ししているので参考にしてください。決してコレステロールが酸化されたのではないことをご理解してください。
LDL粒子が酸化される場所は既に第5報でLDL粒子の服であるアポタンパク質のアポB100のC末端と説明したように特定されています(第5報参照)。
今まではアポリポタンパクやLDL粒子は目に見えず理解度が低く、測定することが難しくかつたため認知度の高いLDLコレステロールを使ったため間違った情報が一般化したものと思われます。
今後治療薬メーカも本ホームページで述べた易酸化LDLの発生を抑えるなどの効能を明記されることを期待したい。
【記事一覧】
第1報 動脈硬化の発生原因が解明されました
薬物と治療
LDLコレステロール低くても心筋梗塞が起こる謎 1
LDLコレステロール低くても心筋梗塞が起こる謎 2