第3報 何故LDL粒子は酸化されるのでしょうか?(No.1)

(注) ここではLDL粒子が酸化されるということ(参考文献1及び2参照)を、LDLが着た服が汚れたと記載しました。

第2報でLDL粒子は リポタンパク質の服を着て可溶化されていると記載しました。
この服の名前は「アポBリポタンパク質(アポ B-100)」と呼ばれています。
LDL粒子はこのアポB-100の服1着しか着ていません。もしアポB-100の服が汚れたらどうなるでしょうか?

このアポBの服に着替えがありませんから、このアポBの服を着る仲間たちも同じ汚れの服を着たまま溜まり続けます。血液中で一旦アポB-100の服が汚れるともう使い物にならず邪魔者扱いになります。

皆さん良くご存じのように怪我をするとそこに集まった細菌を捉えるため白血球が集まり退治しその死骸が膿(うみ)であることを知っていますね。汚れた服を着たLDL粒子はこの細菌と同じように白血球の仲間であるマクロファージが汚れた服を着たLDL粒子を捕らえてくれますが、このマクロファージのごみ捨て場がなくなぜか動脈血管内のわずかな傷の部分にに溜まり続けるので動脈硬化が起こり心筋梗塞や能梗塞を引き起こすのです。(血管内皮に膿がたまった状態です)。

参考文献1: 坂田信裕、中村治夫:アポB100の変性によるLDLと細胞の関係、動脈硬化Vol.18,No.3-4,1990
参考文献2: 新井洋由:血漿リポタンパク質の耕造と生理機能; 生化学、第40巻、第10号、1991

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