第10報 易酸化LDL粒子は試験管内で小型化する

採血後の血清を37℃2時間インキュベーションすると、採血時に易酸化LDL粒子が多い患者のLDL粒子は残存するリパーゼで粒子が水解され小型化する(第7報 特許公報)。
㊟易酸化LDL以外のLDL粒子は酸化されません。

リポタンパクリバーゼ(LPL)は、細胞膜結合型酵素であり採血後の血清中に存在しないと言われているが、鎖が切れた微量のLPLは残っておりこれで試験管内の易酸化LDLは水解されて小型化する。通常各細胞がLDL粒子を必要としない時は、このLPLを分泌しないので、健常人のLDLは採血後の37℃2時関のインキュベーションで小型化しない。これが易酸化LDLの多い患者と易酸化LDLのない患者を区別することができます。

しかし血管内でこの易酸化LDL粒子がアポB100のC末端を露出(活性化状態)したまま血液中を移動するので活性酸素に汚染せられたあげくマクロファージに捕らえられ動脈壁に集まります。

ポイント: 手術時抗凝固剤 ”ヘパリン” を静脈注射すると大量の小粒子LDLが出現しますがこれは人為的な現象でアポBのC末端汚染されたものでないので易酸化LDLの増加にはならない。(第18報図参照)

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