第2報 リポタンパク粒子とは何者か?

第1報で動脈硬化巣に大量の酸化LDLが溜まっていると記載しました。まず最初にこのLDLとは何者かを説明します。

油(脂)は水に溶けないことは皆さん良くご承知のとおりです。コレステロールも油(脂)の一種ですが細胞膜やホルモンの原料として人体にとって不可欠の栄養素です。

従って水(血液)に溶けるようにタンパク質(リポタンパク質)の服を着て(脂質運搬用ケース:乗物)可溶化されて血中をめぐっています。実はこのリポタンパク質は主 に4種類ありそれぞれ カイロマイクロン(CM)、VLDL、LDL、HDLと呼ばれています。従ってLDL粒子中のコレステロールをLDLコレステロールと呼びHDL中のコレステロールを HDLコレステロールと呼んでいます。LDL粒子やHDL粒子を直接測定することができなかった時代の遺産の話しです。血液中のコレステロールや中性脂肪(トリグリリライド)等が単独で存在することは絶対あり得ません。

このリポタンパク質の服は、カイロマイクロン(CM)ではアポB48、VLDLではアポB100とアポE、LDLではアポB100、HDLではアポAとアポEの服を着て血液中で脂質の運搬を担っています。VLDL粒子の粒子径は凡そ29nm~35nm、LDLの粒子径は23nm~29nm、HDLの粒子径は5nmから10nmと言われています。この世の中で一番小さいウイルスと言われている粒子径とほぼ同じ大きさです。

次の記事(第3報)へ

 

【投稿記事一覧】

第30報 WHO型が健常型(Normal or Borderline)と判定された患者に易酸化LDLが出現した例
第29報 動脈硬化巣に酸化LDLが蓄積する理由 その4 Ⅳ型脂質異常症の例
第28報 動脈硬化巣に酸化LDLが蓄積する理由 その3 Ⅴ型脂質異常症の例
第27報 動脈硬化巣に酸化LDLが蓄積する理由 その2 Ⅲ型脂質異常症の例
第26報 動脈硬化巣に酸化LDLが蓄積する理由 その1 FHの例
第25報 動脈硬化(心筋梗塞等)の予防とは
第24報 LDLコレステロールが無いまたは低い患者に心筋梗塞が起こる理由
第23報 Ⅴ型脂質異常症で解かる
LDLコレステロール低くても心筋梗塞が起こる謎 2
第22報 Ⅲ型脂質異常症で解かる
LDLコレステロール低くても心筋梗塞が起こる謎 1
第21報 リポタンパク質の濃度図の怪現象!
第20報 易酸化LDLは無くすことができる ②
薬物と治療
第19報 心筋梗塞・脳梗塞は予防できる
第18報 小粒子LDL(sdLDL)出現の怪
第10報 易酸化LDL粒子は試験管内で小型化する
第17報 心筋梗塞や動脈硬化になりやすい人の特徴
第16報 脂質異常症のWHO型判定結果の読み方
第15報 脂質異常症の改変WHO型判定法のアルゴリズム(医科向け)
第14報 脂質異常症(高脂血症)のWHO型の判定(Classification)
第13報 ポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動(PAGE)法による健常者の濃度図
第12報 リポタンパク質の測定法
第11報 易酸化LDLの測定
第9報 検体を37℃2時間インキュベーションしただけで何故 易酸化LDL存在が解るのですか?
第8報 「LDL粒子生成の秘密」
第7報 「易酸化LDL」の特許広報
第6報 「易酸化LDL」は日常検査で調べることができます
第5報 なぜLDL粒子は酸化されるのか? (No.3)
第4報 なぜLDL粒子は酸化されるのか? (No.2)
第3報 何故LDL粒子は酸化されるのでしょうか?(No.1)
第2報 リポタンパク粒子とは何者か?
第1報 動脈硬化の発生原因が解明されました