第3報 アポE4の謎 その2

まずアポE4の秘密に迫る前に末梢血液(静脈血)中のリポタンパク質の実態(写真)を見てください。ご覧のように皆さんの血液中には、コレステロールや中性脂肪(TG)の姿は全くありません。全てVLDLやLDL、HDLの中に閉じ込められていることが明らかです。
(第1部第14報の再掲)。

脂質異常症のWHO型の写真(末梢血液中リポタンパク質)

◎青い色調はリポタンパク質の存在を示しています。

この写真は末梢血液(静脈血)中のリポタンパク質のポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動(PAGE)法の電気泳動写真です。脳内では脂質を作っていませんから全てこの末梢血液中のアボEやアポB100をもつリポタンパク質を原料として脳内でVLDL、HDLを再合成して使用しています。

上の写真でアポE含有リポタンパク質とはカイロマイクロンレムナント(Ⅰ型のVLDLの上に重なっている濃いバンド)とVLDLおよびHDLバンドに限られます。
しかし良くご覧ください。健常人にはVLDLバンドが殆ど見られません。
ところで認知症はアポE4を持っている方に比較的多くの患者がいますが、アポE3やアポE2を持っている患者も認知症にかかっていますので、アポE4が認知症の原因物質とは言い切れません。

既に第1部で主に心筋梗塞と脳梗塞の予防法(特許公報弟6454950号・第1部弟7報)をご紹介しましたが、これは主にコレステロールの蓄積が原因で主に上の写真でⅡa型Ⅱb型およびⅢ型に起こることを報告しました。その原因はアポB100を着たLDLのアポB100のC末端が酸化されマクロファージが動脈壁にそれを運び込んで動脈硬化が起こりこれが心臓の冠動脈に運ばれた結果心筋梗塞が発生することを報告しました。

では認知症は何故起こるのかがこの第2部の課題です。

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